「精神世界の鉄人」 エッセイ集

タイトル 発行月日
ライフ 10 ソウルメイト(前編) 10/1/2003

今日は、久しぶりの休日です。キネシオロジーの仕事をはじめて、約1年です。原則として、24時間、365日営業を心がけています。つまり、よっぽどのことがないかぎり、お客さんからの依頼があえば、仕事をうけるということです。お客さんが来ない日が、私の休日です。こういう仕事のやりかたも、いいと思います。

 

以前にも、エッセイで書きましたが、私は、どうも「恋愛」や「結婚」に縁がなく、興味もありませんでした。もうそろそろ、「彼女いない歴、37年」になろうとしています。いまどき、こういう男も珍しいと思います。

特に、女性より男性に興味があるとか、マザコンであるとか、幼児体験に問題があるとか、性格に問題があるということもないのです。自分でも、周りの友達も、これの原因がわかりませんでした。自分で言うのもなんですが、女性にモテないというわけでもないのです。それどころか、私くらいモテル男も、あまりいないだろうと思うくらい、よくモテルのです。しかも、知り合う女性は、とても素敵な女性ばかりなのです。

テレビのドラマや映画などで、「恋愛」をテーマにしたものを観ても、

「あー、いいなー。自分も素敵な恋をしてみたいなー。いつ、結婚するんだろう? 運命の人というのには、いつ出会うんだろう?」

いつも、こう思っていました。

幼稚園の頃から、かわいい女の子が、妙に気になったり、小学校、中学校、高校などでも、いつも、クラスに必ず一人、「憧れの女の子」がいて、この女の子のことばかり考えていました。「恋に恋する」というような青春時代でした。

「悪魔・シリーズ」でも書きましたが、高校3年生の頃、本当に好きになった女の子がいて、この子にフラれてから、恋愛が怖くなりました。女性を好きになっても、どこかで、少し引いてしまうのです。自分では、彼女ができないのは、この時のことが原因だと思っていました。

大学に入ってからは、「パワーリフティング」に出会い、「バーベル」が恋人になりました。

「バーベルが、自分の彼女だ!」

いつも、友達にこう言ってました。これは、半分は言い訳、半分は、本気でした。

トレーニング仲間も、自分同様、彼女がいない奴が多く、ある友人などは、

「トーマさん、俺たちは、女の子には、モテないけど、重たいバーベルは、モテますよねー。」

などと、くだらないダジャレを、とばしていました。おっ、おやじギャグ〜(苦笑)

 

大学を卒業してから、会社勤めをしていた頃、小林さんという、最高に素敵な女性が好きになりました。この人は、当時の社長の秘書をしていましたが、とても綺麗で、頭がよく、素敵な人でした。

この小林さんは、私が、嫌な上司から、侮辱されたり、理不尽な扱いを受けたり、怒られた時など、よく慰めてくれました。ある時、あまりにも私が、上司から、酷い扱いを受けていることに憤慨して、

「私、この会社、もう辞めます。トーマ君の待遇が、酷すぎます。」

と社長や人事部の部長に直訴して、助けてくれたりしました。懐かしい思い出です。私は、女性の母性本能をくすぐるらしく、ほとんどの恋愛の始まりが、このパターンです。

この小林さんに、マジに惚れたのですが、うまくデートに誘ったり、話ができずに、苦しんでいた頃、27歳の時、初めて、この小林さんに、ラブレターを書きました。「リチャード・クレーダーマン」の音楽を聴きながら、自分の正直な気持ちを、手紙に書きました。手紙というのが、「口に出して言いたいけど、言えないこと」を伝えるのに、最高の伝達手段だということに、その時、初めて気がつきました。

夜、ラブレターを書き、朝、郵便ポストから、ドキドキしながら、投げ入れました。入れた後に、

「やっぱり、止めたー。書かなければよかったー。」

などど、ポストの前を、しばらくウロウロしていました。いやー、夜中にラブレターなど、書くものじゃないです。後から、自分でも赤面するくらい、キザな内容になっているのです。いつか、有名人になり、テレビで、この手紙が公開されたら、恥ずかしくて死にそうになると思います。(笑)

しかし、その後は、どうしてもタイミングが合わずに、結局何もなく、会社を辞め、この恋は、終わりました。

その時、「退行催眠」にハマッていて、よく、CDで自己催眠をやっていました。小林さんは、昔、イギリスにいた頃、私の娘だったことがわかりました。

小林さんは、去年、私の会社の同期だった、小林君という友達と結婚したようです。同じ姓でした。ですから、今でも、「小林さん」という名前です。

小林さん以外にも、たくさんの素敵な女性と出会い、素敵な恋をしましたが、「恋人」までの関係にはなりませんでした。いつも、必ず、駄目になるのです。しかし、自分も相手も悪いとは思っていません。たくさんフラレましたが、私は、自分をフッタ相手の悪口も陰口も、まず言った事はありません。あれはあれで、完璧な学びだったと思っています。

 

「キネシオロジー」でも、この「ソウルメイト(運命の人)」をよく、クライアントさんたちに、教えるのですが、結構よく当たります。100%ではないのですが、かなりの高確率で当たるようです。いつ、どこで、どういう人と出会うのか? 何月何日という日付まで、ピッタリ当たったりします。まあ、これは、「当たる」というのとは、ちょっと違うと思います。

「その時点で、心の一番奥底、魂のレベルで、自分がどういう人と、いつ、どこで、出会いたいのか? マスタープラン、人生の青写真(ブループリント)では、どういう設計図が描かれているのか?」

ということだと思います。だから、「こうなる」という意味ではなく、「こうなりたいと、本当の自分がその時点で、望んだこと」と考えています。「キネシオロジーの結果に従わなくてはいけない」ということではなく、「キネシオロジーの結果に従うと、幸せになりやすい」という意味だと解釈しています。やはり、「運命」も大事ですが、「自由意志」も大事だと思います。

「トーマさん、その後、本当にその日に、素敵な彼氏に出会いましたー。ありがとうございました。今、結婚を前提としたお付き合いをしています!」

よく、こういうメールを個人セッションの後にもらいます。そのたびに、

「いやー、よかったですねー。幸せになってください。よかったら、結婚式にも、よんでくださいね。」

こういうメールを返信しています。でも、その後に、

「いいなー。でっ? 自分は、いつなんだろう?」

と思っていました。(笑) ただ、キネシオロジーで、自分の魂に聞いてみると、

「恋愛と結婚は、今回の人生ではやらない。」

という結果がでるので、「まあ、いいか!」と思いなおしていました。キネシオロジーの検査では、心の一番深い奥底、潜在意識よりもさらに深い、魂のレベルの気持ちがわかるので、このレベルで、「やらない」と判断しているということは、「本当に、恋愛と結婚は、やらない」と思っているということなのです。

 

これから話す話は、先月9月に、私の身に、本当に起こったことです。

9月12日、いつものように、お客さんから、E−メールが届きました。

「福井県に住んでいる者ですが、9月15日の休日に、東京に行く機会ができました。ぜひ、個人セッションお願いします。」

こういう依頼でした。「Yさん」という男性のクライアントでした。

Yさんは、とても急いでいたようで、私の留守電にもメッセージが入っていました。

すぐに、コールバックしました。ただ、その日は、ロサンゼルスから、私のキネシオロジーの師匠である本間先生が、東京に来ていて、「インストラクターコース」というセミナーを開催することになっていました。

つまり、本間先生から、キネシオロジーを仕事でやっている人たちに、私が、現在やっているような、「キネシオロジー・初心者コース」の講師ができるようになっていただくためのセミナーなのですが、私に、ゲストスピーカーとして、セミナーの体験談を話してもらいたいという依頼があったのです。

Yさんには、最初、このセミナーが入っていることを伝え、断りました。しかし、本間先生に相談すると、「お客さん優先のほうがいいよ」というアドバイスだったので、また、「OK」の返事をしたのですが、今度は、Yさんのほうに、別の用事がはいり、結局、9月15日のセッションは、なくなりました。

しばらく、忘れてたのですが、また、Yさんが、

「今度、9月24日に、会社の休みをとり、東京に行きます。この日はどうですか?」

というメールをもらいました。ちょうど空いていたので、「OK!」の返事を出しました。朝の9時に、JR蒲田駅で待ち合わせしました。

 

9月24日(水)、朝の9時に、Yさんから、携帯に電話が入りました。私の方が、バタバタと仕事をしていたので、少し遅れることを、電話で伝え、蒲田駅の西口の喫茶店で待ち合わせすることにしました。

15分くらい遅れたのにもかかわらず、とても礼儀正しく、挨拶してくれました。第一印象から、とても好印象を受けました。

福井県で就職したのですが、職場のことでいろいろ悩んでいるという話を聴きました。また、Yさんは、私のエッセイで、私自身も、職場でいろいろ苦しんだ話を読み、とても共感したと話してくれました。

喫茶店でしばらく話をした後、私のオフィスで、個人セッションをしました。

仕事の話をメインに、いろいろなアドバイスをしました。アドバイスと言っても、私が頭で考えて、アドバイスするわけではなく、あくまでも、キネシオロジーを使って、Yさん自身に、魂(本当の自分)と自問自答してもらうのです。

余談ですが、最近は、「西洋占星術」と「キネシオロジー」を組み合わせたものが、発明されたようで、これをよく使います。かなりよく当たるようです。興味のある方は、いつか、試してみてください。私のオフィスでいつもやっています。

たしか、Yさんにもこれを使った記憶があります。とっても喜んでくれました。

いつものように、駅まで見送りに行きました。そして、蒲田駅の中央改札口で、握手して別れました。

 

その後、すぐに、次のクライアントさんと待ち合わせでした。このクライアントさんは、わざわざ、タイから、日本の私のオフィスに来てくれました。ミユキさんという女性でした。タイ在住の日本人でした。

このミユキさんは、ちょうど、Yさんが私にメールをくれた、9月12日くらいに、アメリカのロサンゼルスから、私にメールを送ってきた人でした。

「今、ロサンゼルスに来ています。優秀なチャネラーかヒーラー、カイロプラクターに会いたいので、トーマさん、どなたか知っていたら、教えていただけませんか? あと4日くらいしかいられないので、焦っています。ちょっとやそっとの能力者では駄目です。本当に凄い人だけを、紹介してください。」

こういう相談内容でした。すぐに、私のキネシオロジーの師匠である、カイロプラクター、本間先生を紹介しました。

このミユキさんは、今年の夏に、タイと沖縄を、1ヶ月の間に、3回往復したと、メールに書いてありました。目的は、ユタ(沖縄のチャネラー)に会うためだったそうです。

 

さて、9月24日の午後12時ちょうどに、ミユキさんと出会ったのは、Yさんと改札で別れた直後でした。

「初めまして。トーマです。今日は、ヨロシク。」

こう挨拶すると、

「ミユキです。ところで、今、改札口で別れた男性は、どういう人なのですか?」

と聞いてくるので、

「ああ、Yさんという方です。福井県から、わざわざ遠いところを、私のオフィスまで、訪ねて来てくれた方です。日帰りで来ているので、これから飛行機で帰るそうです。」

こう説明しました。

「福井県からですかー。しかも、日帰りで、飛行機ですかー? 凄いですねー。」

こう言って驚いていました。ミユキさん自身は、タイ→ロサンゼルス→東京だから、もっと凄いのですが、これは、あえて言いませんでした。(笑)

 

「ルノアール」という喫茶店で、二人で、お茶を飲みました。

ロサンゼルスの話で、盛り上がりました。ロサンゼルスには、有名なヒーラーがいました。「山村先生」という方でした。「ブルース・山村」と呼ばれていました。ミユキさんは、この山村先生と知り合いで、とても尊敬していたと話していました。

山村先生は、去年、突然急死されたのですが、私も、一度だけ、本間先生と一緒に、山村先生の治療院に遊びに行ったことがあったので、その時の思い出話をしました。

山村先生は、有名な霊能者、「高橋 信次先生」の一番弟子だった方だそうで、山村先生とは、2時間くらい、高橋先生の話をしました。私も高橋先生の著書は、昔よく読んだことがあったので。

山村先生は、全くお金を取らずに、無料で、ヒーリングをする方でした。ミユキさんは、これをとても素晴らしいと言っていました。ミユキさん自身も霊能者で、ヒーリングやリーディングをやるのですが、お金は、全く取らないでやっていると言っていました。

しかし、お金を全く取らずに、やっているので、とても貧乏で、借金地獄で苦しんでいるという話でした。月に、300万円以上の支払いを、自転車操業で、返金しているという話でした。相談内容は、この借金の話でした。

私自身は、特に、精神世界をビジネスとしてやることに、全く抵抗はありません。ほとんどの人は、精神世界のセミナーや講演会などを、受講してから、精神世界のビジネスに進んで、プロのヒーラーになったりするのですが、私の場合、精神世界のセミナーなどを受講するお客さんという立場を経験しないで、いきなり、鰍uOICEという会社に就職して、精神世界をビジネスとして、始めた人間だからです。仕事をしていた頃、たまに、この問題を考えたこともありましたが、今でも、精神世界の仕事で、お金をもらうことに、抵抗はありません。特に悪いことだと思っていないのです。同時に、特に善いことだとも思っていません。どっちでもいいという認識なのです。

ミユキさんは私に、

「お金をもらうということに、大変な抵抗がある。どうして、こういう考え方になるのか、心の奥底を知りたい。」

こう言いました。他にも、いろいろと、「精神世界とお金」について、たくさん話をしましたが、

「頭ではわかっています。理屈も知っています。でも、どうしても、この借金のサイクルから抜け出せません。どうしたらいいか、教えてください。」

この時に、私はミユキさんに、こう話ました。

「金持ちで、素晴らしい人もいる、金持ちで、極悪人もいる。貧乏で、素晴らしい人もいる。貧乏で、極悪人もいる。金持ちだから、素晴らしいとか、貧乏だから、素晴らしいとか、そのうような論理、比較事態がおかしい。お金というのは、あくまでも、自分にとっては、世の中に、どのくらい自分の仕事が認められているか? 信用されたいるか? 受け入れられているかのバロメーターにすぎません。自分は、いつも、売り上げや利益を、キッチリ上げることを考えて、仕事をしています。でも、それは、バロメーター、また、仕事のモチベーションを保つための手段にすぎません。目的ではないのです。別に、自分も、お金をとらないで、仕事をすることもできます。でも、その方法は、やはり、この世界では、今の時点では、無理があります。やりたい人は、そのやり方でやっていいと思います。とりあえず、自分は、今は、この方法を選択しています。この方法も、楽しいですよ。」

それでも、ミユキさんは、納得いかないようなので、とりあえず、私のオフィスで、ゆっくり話をするということで、「お金」の話は、いったん中断しました。

 

この喫茶店では、本間先生についても、二人で話しました。

ミユキさんは、霊能者なので、いろいろな人の気持ち、人間の一番深い奥底の魂を感じることができるので、その人の本質がわかるようなのでした。

ミユキさんは、私の紹介で、本間先生のオフィスに、ロサンゼルスで、3回行ったそうなのですが、最初の、2回は、何も感じなかったそうです。

「このドクターのどこが、そんなに凄いの? 普通の治療、ヒーリングじゃない。私の治療には、もっと凄い能力をもったヒーラーじゃないと駄目なのよ。どこか、ほかに凄いヒーラー、チャネラーはいないかしら?」

こう思っていたそうです。実際、ロサンゼルから、一度、

「他にヒーラー、チャネラーを知りませんか?」

というメールをもらった記憶があります。しかし、私にとっては、本間先生より凄いヒーラーは、知らないので、あくまでも、本間先生を推薦しました。

日本で、鰍uOICEで仕事していた時も、たくさんの優秀なチャネラー、ヒーラーには、会ってきました。こういうのもなんですが、私自身は、それほど、凄い霊能力はもっていません。まあ、もっているけど、今は何か理由があって、封印しているような気がすると言ったほうが、正確かもしれません。しかし、VOICEにいた頃や、アメリカに住んでいた頃、いろいろな能力のある人に会った経験から、かなり、正確に、霊能者やヒーラー、チャネラーなどの能力がわかります。どのくらい凄いのか、直感的に、よくわかるのです。

まあ、キネシオロジー自体が、筋肉の反射を利用した、一種のチャネリングなので、この技術をもっている私には、それほど必要な能力ではないのかもしれません。今の時点では。

本間先生は、霊能者ではないと思います。そのようなパワーを感じるときも、たまにありますが、基本的に、霊能者ではないと思います。友人達から、たまに、

「トーマさん、トーマさんには、たくさんのヒーラー、霊能者の友人たちがいますが、どうして、いつもエッセイでは、本間先生のことばかり、そんなに絶賛するのでうか? 何がそんなに凄いのですか?」

こう質問されます。そう聞かれて、

「そういえば、なにがそんなに凄いのだろう?」

こう思っていました。本間先生の友人のシルビアというサンフランシスコ在住の女性は、霊能者でもあるので、能力がすぐにわかるのです。私には、シルビアも凄いのですが、本間先生は、やはり、シルビアに勝るとも劣らない能力をもった人物と感じるのです。でも、それが何か、言葉で表現できないのでした。

ミユキさんも、最初は、物足りなかったそうです。しかし、3日目に、本間先生のクリニックで、治療を受けたとき、突然、本間先生の過去世が、全部見えたそうです。

そのあまりにも凄い過去に、ビックリしたそうです。

それは、「究極の愛」、「無条件の愛」、「無私の愛」だったそうです。どの過去世、人生でも、誰にも認められなかったそうです。それでも、本間先生の魂は、そんなこと、全く気にせずに、陰徳を、コツコツ、コツコツと積んでいっていたそうです。

そのあまりの強さ、人間を超えた愛に、感動して、ミユキさんは、ロスの本間先生のクリニックで、大声を上げて、号泣してしまったそうです。クリニックには、いくつか治療の部屋があり、他の患者さんもいたそうですが、そんなこと、おかまいなく、大声で泣いたと言っていました。

「トーマさん、本間先生が、他のヒーラーと違うのは、愛ですよ。本物の愛を、彼はもっているのですよ。でも、特別な訓練を積んだ、特別な能力をもった人にしか、感じないと思います。今でも、ほとんどの人には、わからないと思います。でも、彼の愛が、本物だということは、覚えておいてください。」

ミユキさんから、こう言われました。

「こんなことを言うミユキさんは、一体どういう人なんだろう?」

と一瞬考えました。実は、私自身も、ミユキさんの本当の能力に、まだ気がついていなかったのです。その時点では…。

その後、私のオフィスまで、一緒に歩いて行きました。そのオフィスで、凄い話を聞かされるとは、その時は、全くわかりませんでした。

次回に続きます。

 

 

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