「精神世界の鉄人」 エッセイ集

タイトル 発行月日
バシャール 13 営業 6/30/2001

1995年から、「株式会社 ヴォイス」に入社し、働くことになりました。

気が付いたのは、この「企業」というシステムが、意外と「精神世界」と相性がいいということでした。「精神世界」の広げ方には、「口コミ」、「ボランティア」、「宗教団体」など、いろいろなやり方がありますが、「不特定多数の人たちに、自然に思想を提供することができる」という観点から、「会社」というものは、一番優れているような気がします。

「宗教団体」もある意味では、いいのですが、たまに「強引に思想を押し付ける」という事態をまねくことが多いような気がします。

「思想」というものを、「市場ベース」というものにのせることによって、「需要と供給のバランス」がとれ、「思想」が、ちゃんと「適正価格」になるのです。現在の経済体制というものは、問題もたくさんありますが、やはり優れた点も多いのです。

「ヴォイス」で仕事していて思ったのは、会社の従業員も取引先も、お客さんも皆、とても心のやさしい人が多いということでした。本当にビックリするほど、皆やさしいのです。そして、私と同じような「思想」や「悩み」を抱えた人が多いことにも気が付きました。

毎日、とても充実していました。朝起きたとき、「よーし、今日も仕事がんばるぞ!」と思えるのでした。これは、とっても気持ちのいいことでした。以前の会社では、こういうことは不可能だと思っていたのですが、それは私がかってに思い込んでいただけで、そういう朝を迎えることは、可能だったのです。

仕事も面白かったのですが、いつも仕事仲間たちと、ランチタイムで話す、「超ーマニアックな精神世界の話」が大好きでした。

「幽体離脱」、「アカシックレコード」、「予言」、「密教」、「ヒーリング」、「秘密結社」、「古代文明」、「天使」、「黒魔術」、「エリア51」、「前世療法」などなど。

こういう話をオープンに、明るくできるのです。もう最高でした。

「ようやく自分の居場所が見つかった!」

という幸福感に包まれていました。

当時の私と同じような悩みを抱えている人は、是非、自分で「精神世界の仲間」を探し、いろいろ交流してみるといいと思います。自分だけで閉じこもっていてはだめです。話の合う友人を探し、情報交換することを勧めます。楽しいですよ。

ボランティアで、何かに参加したり、いろいろやってみてください。ホームページの作成なども、それほど資本がかからずいいですよ。メールマガジンなどは、タダで発行できます。どうでしょうか?

さて、「ヴォイス」での私の仕事ですが、「精神世界の書籍の営業」というのが、主な仕事でした。本を「ニューエイジショップ」や「一般書店」に売り込むのです。

入社してすぐに、私は「ヴォイス」の書籍のファンになりました。内容も素晴らしいのですが、まず表紙が美しい。これらの本が宝石のように見えました。

そして、なによりも大好きな「バシャール」という本を売ることができるということに、とても感動を覚えました。「営業活動」というよりは、「布教活動」のような気持ちで営業していました。

「営業」という言葉は、「業を営む」という意味があるそうです。ここでいう「業」というのは、「カルマ(Karma)」という意味もあります。サンスクリット語で、「行為」というのが語源だそうです。「宿命」だとか、「因縁」という意味もあります。

そういう視点から捉えた場合、「営業活動」というのは、「自分の過去生から引き継いできた宿命、因縁」である可能性もあります。つまり自分の扱っている商品やサービスは、やはり前世から関わっている可能性があるということです。

さて、私は「精神世界の本」を世の中に広げるという仕事を、やっていました。その時、やはり「宿命」というものを感じていました。

北海道から沖縄まで、全ての書店に電話をかけ、「ヴォイスのブックフェアお願いします。」と営業をしかけていました。そして、書店にも通い、「新刊がでたのでお願いします。」と言って歩いていました。

たまに、一般書店の担当者から、

「あなた、まさかバシャールなどという宇宙人なんて、信じているわけじゃないですよね? どうせ金儲けでしょう? あなたたちも、へっへっへ…」

などと失礼なことを言われたりもしました。その時は、

「私は、バシャールを信じているのではなく、分かっているのです!」

とキッパリ言いました。相手は、「ポカーン」としていました。(笑)

「そうか、バシャールは、私が将来この仕事をする可能性があると思ったから、私にコンタクトしてきたのか。」

とその時、初めて気が付きました。「使命」を感じていました。

他の出版社はどうか知りませんが、「ヴォイス出版部」には、毎日たくさんの手紙が届きます。他の出版社にいた人に言わせると、あんなに届くのは珍しいそうです。特に「バシャール」へのお礼の手紙はすごく多かったです。

「人生が変わった」とか、「真実がわかった」とか、「ありがとうございました」などという内容が多かったです。残業しながらこういう手紙を読んで、たまに「ジーン」ときて、涙ぐんだりしていました。あの頃、手紙をくれたかた、ありがとうございました。全てちゃんと読んでましたよ。

たまに、「空に向って、バシャール!と叫んでいます」という手紙が届いたりして、一人で、バカウケしたりしていました。(笑)

また、気が付いたのは、あの当時、私と同じ時期に「バシャール」とコンタクトした人が、けっこうたくさんいたということでした。皆誰にも話せず、しかたなく「ヴォイス出版部」に電話をかけてきていました。

どうして、バシャールがあの時期に、たくさんの人とコンタクトしたのかは、いまだによく分かりません。多分なにか大きな「縁」があるのでしょう。

 

 

 

 

 

 

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