「精神世界の鉄人」 エッセイ集

タイトル 発行月日
バシャール 15  退行催眠 7/2/2001

「リサ・ロイヤル」氏のセミナーから、1年以上たった、1996年10月19日、東京都の「有明ビッグサイト」という場所で、「船井幸雄」氏が主催する、「フナイ・オープンワールド」という大イベントが開かれました。「ヴォイス」も共催していたので、ブースを出し、私は、書籍を売る仕事をしていました。

その時驚いたのは、背広を着けたビジネスマンが、「ヒプノ・セラピー」などの講演を熱心に聞いていたことです。「時代は、変わったなー」というのが、その時の私の感想でした。

さて、ブースで本の販売をしていたのですが、ちょうどその時、あのセミナーで、パートナーを組んだ友人が、現れました。「故ネビル・ロウ」氏をチャネリングした彼でした。

「トーマさん、またチャネリングのトレーニング、一緒にやりましょうよ!」

こう言って、誘ってきました。でも、私自身興味が薄れていたので、

「いやー、もうチャネリングはいいですよ。私は、もう人生そのものがチャネリングだと思っていますから。私には、もう必要ないです。」

そう言って、断ってしまいました。彼は少し、残念そうでした。

ところが、それから1週間ほどして、また彼が会社に電話をかけてきたのです。

「トーマさん、どうしてもあなたとチャネリングトレーニングしたいのですよ。もし、いやだったら、過去生回帰ワークしませんか?」

こう言われました。「過去生」には少し興味があったので、行くことにしました。

会社の近くの「カラオケボックス」に、二人で入りました。場所は、「六本木」でした。私が催眠をかけてもらうほうだったので、彼には、アイスコーヒーの分のお金、500円を払いました。500円でこの催眠術が受けられるのは、格安だと思いました。(笑)

「それでは、催眠に入ります。今のあなたに関係のある過去生がでてきます。ところで、他に何か気になることがありますか?」

そう聞かれたので、コンタクトのことを話してみました。すると、

「分かりました。ちょうどこの前、そういう空白の時間の思いださせかたを、ある人から教えてもらったばかりなので、あなたに役立てましょう。」

こう言いました。今考えると、「故ネビル・ロウ」氏が、彼の指導霊としてついていたのかも知れません。ネビル氏は、生前、日本でたくさんの「過去生ワーク」を行っていた人として、有名でした。

「私が。手を叩いたら、あなたは過去に行きます。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、…」

パン!

彼が、手を叩く音が聞こえました。それからいくつかの過去を思い出しました。

一番、はっきり思い出したのは、太古の昔、地球で、戦士だった頃のことでした。戦いのむなしさに絶望していた自分がいました。たくさんの人を殺していました。また、洞窟の中で絵を描き、狩猟を得意にしていました。ただ、動物を殺して食べるのにも疑問をもっていた人物でした。

「それでは、バシャールとコンタクトした日の、空白の時間に意識を向けてください。その時、何があったのか、あなたは思い出します。」

彼の声が、どこか遠くから聞こえてくる感じがしました。

突然、ものすごい大きな金属製のドームの中に自分がいるのが分かりました。注意深く周りを観察すると、巨大な宇宙船だということがわかりました。しかも、月面上に滞空して、窓から地球が見えました。

直感的に、1966年10月6日だということが、わかりました。私の生まれた日でした。そして周りにたくさんの宇宙人がいるのがわかりました。

「よく、ここまでこれたねー」

テレパシーで、話しかけてきました。どうやら私も宇宙人のひとりで、これから地球の人間として生まれる用意をしているようでした。

「がんばってね、がんばってね。」

まるで、歌っているような声で、皆が話しかけてくるのがわかりました。彼らは、「シリウス」の文明からきたグループだと言っていました。

「トーマさん、そろそろ現在のこの肉体に戻ってきてください。」

遠くの方から友人の声がして、意識が戻りました。

頬の上を涙が流れているのが分かりました。証拠は全くないのですが、私の涙が真実だということを、自分自身に教えていました。

「シリウス」という名は、「ひときわ輝くもの」などの意味があるそうです。「犬星」、「ナイルの星」とも呼ばれ、地球から見える星々の中で、もっとも明るく、地球から2番目に近い星(8.7光年)でもあることから、地球上の多くの古代文明が、「シリウス・エネルギー」を重視してきたようです。

特に「エジプト文明」はその筆頭で、「イシス、オシリス、アヌビス」などの神々は、シリウスの生命体が化身したものだと言われているようです。「マヤ文明」なども、シリウスの生命体が転生した人々で構成された文明だったのではないかという説もあるようです。

アメリカの、「スコット・マンデルカー」博士は、1992年に、地球上のETに関する心理学的研究で、博士号を取得しています。その綿密な調査によると、現在、地球上には、約1億人の「宇宙人の魂」をもつ人々がおり、年々増えているそうです。

実に地球上の60人に一人の割合だそうです。その中で、私のようにそれを思い出したり、自覚している人は、15%だそうです。ほとんどの人が、何か地球の文化に対して、理由のわからない「違和感」や、「疎外感」をもっているようです。

ただ、私の感じているところでは、地球上の全ての人の起源は、やはり宇宙にあると思います。私の場合、たまたま「シリウス」と縁が深いようだというだけで、全ての宇宙の文明、そして、地球の文明と縁があるようです。

いま、このエッセイを読んでいる読者もたぶん、私と同じような魂の歴史を歩んできていると思います。

さて、「退行催眠」のあいだ、自分では、5分間ぐらいだと思っていたのですが、実際には、2時間以上やっていたそうです。そして、自分では覚えていないのですが、いろいろなことを言っていたそうです。そして、思い出したのですが、すぐに忘れてしまったこともたくさんありました。まだ、たくさんのブロックが、私の意識にあるのだと気が付きました。

友人は、「トーマさん、500円というセコイ金額が、悪かったんじゃないですか?」

と言って、笑っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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