「精神世界の鉄人」 エッセイ集

タイトル 発行月日
マスター 12 輪廻転生 8/5/2001

宮城先生が、ネパールに旅立った後、私は、猛烈に「輪廻転生」という現象が気になり、むさぼるように、その方面の書籍を読みました。

「世の中には、なんて、たくさんの素晴らしい本があったのだろう!」

書店に足を踏み入れて、ビックリしました。それまで、全く興味のなかった、「精神世界コーナー」という所が、「宝の山」だったことに、初めて気がついたのです。それまで、ずーと、その前を通り過ぎていただけだったのですが、自分の心が開いたとたん、それらの「宝の本」に気が付きました。

「輪廻転生」を信じるようになると、程度によりますが、だんだん、世界観が変化してくるようです。つまり、物質的なものから、霊的なものへ、興味の対象が、少しづつ移行していくのです。

宮城先生が言っていた、「人間は平等だ」という話や、「飢餓、戦争、病気などの困難は、悪いことではなく、むしろ霊的な成長のためには、歓迎すべきものだ」という哲学も、ようやく納得できました。

考えてみれば、私達の社会の悩みや苦しみ、悲しみなどは、ほとんどの原因が、

「私達は、死んだらもうお終いの存在である」

こういう思想に、あるのではないでしょうか? 「死」が終わりだと思っているから、なんとかこの人生で成功してやろうと思い、無理な努力、頑張りなどをやり、健康を害したり、人間関係が壊れるほどの、競争をするのではないでしょうか?

また、「死」が終わりだと思うから、なんとか最高の「結婚」、「恋愛」をしようと思い、無理な関係を続けているカップルが、多いのではないでしょうか?

「死」が終わりだと思うから、肉親や友人の「死」が、耐えがたい悲しみを引き起こすのではないでしょうか?

「私達は、永遠の存在であり、死は、その一つの過程にすぎない」

宮城先生は、この「真理」を、私達に伝えてくれました。これは、私にとって、なによりも変え難い、プレゼントでした。

「億万長者になる」とか、「出世して偉くなる」、「高級車を乗り回す」などは、この人生だけに目を向けた場合に、出てくる価値観だと思います。もちろん、これらも大切なのですが、その成功は、時間にして、せいぜい30〜50年です。「永遠」という膨大な時間の中では、まばたきをするぐらいの成功にすぎません。

逆に言えば、どんな苦しみ、悩み、悲しみも、「永遠」という時間を基準に考えると、とても小さな、「一滴の水」のようなものです。

この「輪廻転生」の思想は、地球上で、人間の歴史が始まった頃からあるようです。一番長い歴史をもった思想だと思います。インド、ネパールなど、現在でもそれを国民のほとんどが信じている国が、たくさんあります。

旧約聖書や新約聖書にも、元々は、「輪廻転生」は、記述されていたそうです。それを、紀元325年に、時のローマ皇帝、コンスタンチン大帝がその母とともに、新約聖書の中の、「輪廻転生」の記述を削除し、紀元553年にコンスタンチノープルで開催された、第二回宗教会議で、この思想が、「異端」だと宣言されたという歴史があるそうです。人々が、「輪廻転生」を繰り返すことで、自分で成長できるという思想は、「教会はいらない」という思想になると、当時の権力者たちが、考えたのではないかという説があるそうです。

しかし、私自身は、それだけではないような気がします。ご存知のように、「輪廻転生」を信じているインドやネパールなどは、経済があまり発展していません。この思想には、デメリットもあるのです。つまり、人によっては、「どうせ、来世があるから、なげやりに生きてもいいや」という考え方えをする人もいるからです。もしかしたら、賢者たちが、そのデメリットも考慮に入れた上で、「経済の発展の方が、当面は大切だ」と判断して、削除した可能性もあるような気がします。まあ、歴史の闇の中なので、まったく真相は、わかりませんが…。

ただ、この思想は、歴史や国の経済、人々の生き方などに、絶大な影響を与えることは、事実のようです。

アメリカでは、1956年に、「ブライディー・マーフィー事件」という事件がありました。これは、ある実業家が、あるアメリカ人女性に退行催眠を行ったところ、その女性が、前世で、「ブライディー・マーフィー」というアイルランドの娘であることを思い出し、これをもとにした、「ブリディー・マーフィーをさがして」という本が、ベストセラーになったという事件でした。その後、「エドガー・ケーシー」のリーディングなどで、少しづつアメリカ人にも、信じる人が出てくるようになったようです。

1981年のアメリカのギャラップ調査では、アメリカ人の23%が、「輪廻転生を信じる」という結果だったそうなのですが、1983年に、「シャーリー・マクレーン」が、「アウト・オン・ア・リム」を出版してから、急に、そのパーセンテージが、40%になったそうです。そして、今でもその数値は、年々伸びつづけているそうです。

「前世療法」をやっても、完全に「過去生の記憶」を思い出す人は、3〜5%だそうです。宮城先生のように、証拠まで残っている例は、極めてまれな例だそうです。

日本でも、1990年ぐらいから、この「前世療法」を行う専門家が、増えてきているようです。ぜひ、体験してみることをすすめます。

「私達は、永遠の存在である」ということが、本当にわかれば、とても幸せな気分になります。理解した人の中には、なげやりな人生を生きる人よりも、圧倒的に、積極的に人生を生きる人の方が多いと思います。

科学的には、脳の「視床下部」という部分と「側座核」という部分が、催眠中の「過呼吸」によって、回路がつながり、「長期記憶」の中の「前世の記憶」が呼び覚まされる現象が、「前世療法」らしいのですが、まだまだ学者の中でも、大激論されていて、わからないことだらけだそうです。

いずれにしろ、この思想を受け入れると、必然的に、「人生の目的」が、けっして物質的なものではなく、「霊性を高めることだ」という思想になるような気がします。そして、またこれは「無敵の思想」なのです。

私自身は、楽しいこと、素晴らしいことに毎日出会うたびに、「ワクワク」します。そして、また「ポジティブ・シンキング」をしながら生活しています。しかし、同時に、苦しみや困難、病気、事故などにも、たまに直面し、体験します。

すると、「よーし、これでまた、霊性が向上できそうだぞー、嬉しい!」と考え、もう死ぬほど、さらに「ワクワク」して、「ポジティブ・シンキング」ができるようになるのです。

私は、これが、正真正銘の本物の「ワクワクした生き方」、「ポジティブ・シンキング」なのではないかと、考えています。

「幸福になると、とっても嬉しい!不幸になると、もっと嬉しい!」

これが、現在の私の「人生哲学」です。最強です。(笑)

私は、「ウエイト・トレーニング」を長年行ってきていますが、これで説明しましょう。「軽いバーベル」で楽しく練習するのも、一つのやり方です。これは健康によく、快適なものです。一方、「重いバーベル」で気合を入れて、練習するのもいいものです。強く逞しく筋肉が発達します。両方、楽しいし好きです。前者が「幸福な人生」、後者が「不幸な人生」です。

そして、トレーニングしていて、どんなにケガをしても、「心が折れない」かぎり、かならず結果的に、強くなるのが、筋肉です。

人間の精神、霊性、人生なども、この「筋肉」と同じではないかと考えています。

「もうだめだー」とこう思った時からが、本当の練習、トレーニングなのが、「ウエイト・トレーニング」なのです。この瞬間に私は、一番「ワクワク」するのです。人生も、もしかしたら、そうかもしれません。

繰り返します。「もうだめだー」という言葉を吐いた時が、最高のチャンスであり、「ワクワク」する瞬間だと、私は思っています。(笑)

次回、「マスター・シリーズ」、フィナーレです。

 

 

 

 

 

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