「精神世界の鉄人」 エッセイ集

タイトル 発行月日
悪魔 7 無力の力 10/6/2001

コンピューターが、故障して、エッセイの発行が遅れました。ようやく直りました。

さて、実は昨日、10月6日は、私の35歳の誕生日でした。私は、35年前の昨日、沖縄の那覇市で生まれたのですが、珍しく、病院で生まれませんでした。

「この子は、本当にこの世に、生まれたくてしょうがなかったんだねー。」

私の祖母が、感動して、こうつぶやいたそうです。(笑)

昨日は、友人に誕生日を祝ってもらいました。場所は、「マンハッタンビーチ」という場所のメキシコ料理のレストランでした。ここ10年ばかり、なぜか一人きりの誕生日ばかりだったので、人から祝ってもらって、とっても嬉しかったです。また、読者の方々からも、お祝いのメール、いただきました。皆さん、どうもありがとうございました。このエッセイのおかげで、たくさんの友人が、世界中にできました。35年間生きてきて、最高の誕生日でした。

 

さて、本題に移りましょう。キリスト教にも、いろいろな思想があるのですが、その中でも、最も異端であるとされているものに、「グノーシス主義」というものがあります。この「グノーシス」には、ギリシャ語で、「知識」という意味があるそうですが、この思想の一番の特徴は、一般的なユダヤ教やキリスト教と、かなり違う世界観があることでしょう。いろいろな宗教、宗派が混合してできたようなので、宗派というよりは、思想潮流のようなものだと思います。

「光と闇」という徹底した二元論の立場もとっているのですが、霊を「正義」、物質を「悪」とみなしているのも特徴だそうです。そして、この物質世界を創造した、ユダヤ教やキリスト教が崇拝している神「ヤハウェ」を、人間を抑圧する「悪い神」、すなわち「悪魔」であると考えているようです。また、この世界は、もともと最初は、「暗黒の世界」だったとも主張しているようです。

さらに面白いのは、この「ヤハウェ」の力が、物質界に下ることによって、堕天使「アルコーン」が誕生し、楽園であるエデンの園にある、禁断の知恵(グノーシス)の木を、「アダム」と「イブ」から隠してしまったとも主張しているようです。

そして、そこへ、本物の神であり、「光の使者」でもある「光の蛇」が現れ、「アダム」と「イブ」に、禁断の知恵の木の実を食べさせる。そして彼らは、「知恵(グノーシス)」を得るが、「悪神」である、「ヤハウェ」は、怒り狂い、彼らをエデンの園から追放してしまう。

以上が、「グノーシス主義」の考え方だそうです。確かに、普通のユダヤ・キリスト教とは、正反対の見方ですね。「アダム」と「イブ」にとって、「暗黒の世界」であった「無知の世界」に、「知恵」という「光」を授けた者が、「蛇」だったのだという見方をする思想だそうです。

逆に言えば、「知恵」を授けた存在が「悪魔」などであるはずはない。むしろ、「知恵」を隠し、人間を「無知」のままにしておこうという考え方をする存在のほうが、「悪魔」だったのではないか? こういう主張のようです。一理ありそうですね?

別に、私は、「グノーシス主義」の信者ではありませんが、こういうキリスト教的な思想とは、正反対の思想もあることは、知っておいたほうがいいと思います。

何事も、いろいろな角度から見た方が、より真実に近づけるのではないかと、私は考えています。

「知識」というものは、やはり「力」になると思います。例えば、スポーツなどでも、「根性」や「努力」だけで勝てたのは、昔の話です。現在では、もちろん「根性」や「努力」も大切ですが、それ以上に大切なのが、「知識」です。「科学」により解明された、いろいろな理論をしっかりと理解して、「正しい努力」をして、はじめて競技で勝てるのが今のスポーツ界なのです。

これは、スポーツに限らず、全てのことに当てはまると思います。

現在、私も含めて、たくさんの人が、「平和運動」に関わっていますが、やはり「戦争」に関する正しい「知識」をもった上で、行動するようにしないと、あまり効果はないような気がします。ただ、現在は情報が、山のように溢れているので、正しい情報というのを見極めるのは、大変に難しいことだと思います。

私が感じたところによれば、テレビや新聞、雑誌などから知識を得た上で、さらに、インターネットなどで、自分が信頼できるサイトから、深い情報を集め、さらに、いろいろな人と話し合うことによって、真実に近づけるような気がします。

現在は、昔と違い、インターネット上で、とても良質な情報が、入出できます。どんどん、情報交換はやった方がいいと思います。

さて、「戦争」についてですが、このような「人間」が関わる行動というものは、大変難しい問題なのです。例えば、「学問」というものは、「人間」が関与する割合が増えるほど、難しくなっていくと言われています。理由は、実験ができないからです。どの学問ももちろん難しいのですが、「医学」、「心理学」、「社会学」、「経済学」、「人類学」などは、実験がやりにくいのです。

「どんな薬を、どのぐらい投与したら、人間は死ぬのだろうか?」

「近親相姦をどのぐらい繰り返したら、奇形児がどのぐらいの割合で増えるか?」

「東京で仕事している人たちが全員、1ヶ月仕事をサボったら、日本は、どういうふうに、変化するだろうか?」

このような疑問があっても、これを実験で確かめることは、ほとんど不可能です。倫理や道徳の問題が出てくるからです。

このようにな問題に、唯一、ヒントを出せるのが、「歴史」なのです。つまり、過去に同じような事例があれば、とても参考になるということです。

「戦争」については、歴史の中に、事例がたくさんあります。ただ、現在のように人口が、60億近くにもなり、核兵器を保有している国もたくさんあり、世界大戦になりそうになり、かつ、平和的に解決したいという現在のような事例は、過去の地球の歴史を探しても、見つかりません。強いて言えば、「キューバ危機」ですが、あの頃とは、また状況が少し違います。

私自身も、いろいろ調べてみたのですが、一つだけ、参考になりそうな事例がありました。

「超巨大宇宙文明の真相 ミッシェル・デマルケ著 (徳間書店)」という本の中で、著者のデマルケというオーストラリア在住の人物が、別の惑星から地球に訪問してきた宇宙人から、現在の地球と全く同じような状況に陥り、それを、解決した惑星の事例を聞かされた話がありました。

その話によると、最初、小さな村のたった4人の無力な人間(男性3人、女性1人)から始まった平和運動がキッカケだったそうです。

彼ら4人が、その惑星の首都の宮殿に行き、平和を最初訴えたそうですが、案の定、軍事体制の政府で、相手にされなかったそうです。しかし、この4人は、あきらめずに、その宮殿の前で、6日間、座り込み、断食をしたそうです。

その姿に心を打たれた人々が、6日目に、2000人、宮殿の前に、集まったそうです。しかし、軍隊に銃で脅され、4人を残して、皆逃げたそうです。

しかし、この4人の行為は、人々の心に強く残り、たくさんの人々が、深くこの問題について、考えたり、話し合ったりしたようです。そして、ついに、6ヶ月目に、その惑星の全ての人々が、政府への抗議として、全ての仕事を中止したそうです。

発電所が閉鎖になり、交通機関、銀行、高速道路、会社なども閉鎖になったそうです。あまりにも大勢の人々が、そうしたので、警察や軍隊もなにもできなくなったそうです。彼らの家族や友人もこの活動に、大勢参加したからだそうです。

道路に座り込みした人々も、警察に暴力で対抗などせず、

「体力がなくなってきて、病気になってしまった。お願いだから、家まで私達を、連れ帰ってくれませんか?」

などと言うものだから、警察も、催涙ガスなど使えず、ただ黙って見ていただけだったそうです。

この平和運動は、叫び声一つ立てずに、静かに続けられたそうです。

そして、最後には、金融(株価や為替相場の変動)に、大変な変動が起き、腐敗した政治家や資本家達が、パニックに陥ったそうです。市場で、大金を失うことになってしまい、イヤでも平和を訴える人々の訴えを聞かなくてはいけなくなったそうです。それに対し、ほとんど資産をもっていない、無力な平和を願う人々は、この金融パニックでも、ほとんど困らなかったそうです。

「無力」と「無資産」が、人々の「平和運動」を成功させたのだそうです。しかも、「非暴力」で。その惑星の資産家は、「権力」と「大きな資産」をもっていたがゆえに、身動きがとれなくなって、負けたそうです。

地球上でも、「ガンジー」や「キング牧師」などが、同じようなことをやって、効果をあげた事例があります。

この話は、事実かどうかという証拠は、ありません。しかし、大いに参考になる話だと思いませんか?

「無力」の力を、もう一度、信じてみてもいいかもしれませんね? 

「戦争」という名前の「悪魔」には、「無力」という力は案外、「最強の力」かもしれませんよ!(笑)

 

 

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